当店で販売しているA3判紙芝居用枠(左)とB4判紙芝居用枠(右)それぞれに、B4判紙芝居(童心社の「さらやしきのおきく」の一場面)を入れてみました。
A3判紙芝居用枠を利用して、A3判より小さなB4判紙芝居(標準的紙芝居)を上演するための工夫を3つ紹介します。
上記の写真左は、A3判紙芝居用枠に、A3判硬質カードケースに紙芝居を入れて、使っています。
このような工夫のメリットとデメリットを記述します。
◎メリット
・A3判紙芝居用枠1台で、A3判紙芝居もB4判紙芝居もどちらの紙芝居も利用できる。
・B4判紙芝居が左右上下の通常見えない部分も見ることができ、(全面表示可能、上の写真を見比べてください)
・紙芝居の表面が保護される。また、光沢のある画面になる。(写真では比較は難しいのですが)
◎デメリット
・硬質カードケースが紙芝居の枚数必要となり、お金がかかる。(100円ショップセリアで購入)
・硬質カードケースのうら面をカットする作業が必要となり時間がかかる。
・硬質カードケースの厚みが1枚2ミリとすると、通常12枚ほどの紙芝居の場合、24ミリとなり、当店の紙芝居枠の差し込み口が37ミリの幅なので、余裕が13ミリほどとなり、紙芝居の抜き差しがやりにくくなる。(下の写真)
・枠の重量は約1kgですが、硬質カードケースを12枚入れた場合、約2.8kgと重くなる。
A3判硬質カードケースを12枚利用すると、約24ミリほどの厚さになり、差し込み口の状態は、写真のような状態になります。
100円ショップのセリアでA3判のカードケースを購入してきました。セリアのA3判カードケースは、表面が透明で、裏面は、グレー等の色がついている硬質カードケースを購入します。
右側15ミリ、下から15ミリ~20ミリの位置にB4判紙芝居を入れると、A3判の枠に入れた時に、紙芝居全体を見ることができます。右の画像は、右15ミリ、下から15ミリの位置に紙芝居を置いた画像です。
硬質カードケースのうら側(色のついている面)を切り取り、紙芝居の文字面が見えるようにします。
裏側左から40ミリ、左から380ミリ、下から40ミリ、下から270ミリの位置に印を付け、長方形に裏面をカッターで切り取ります。
表面が傷つかないように、ケースの中に段ボール等を入れて、カットします。
カットすることが面倒ならば、両面透明の硬質カードケースを利用すればいいのですが、前後左右の端が透けて見えます。
裏面をカットすると、画像のようになります。この窓から紙芝居の文字面が見ることができます。(白紙の紙をファイルに入れて撮影しています)
はじめに紹介したように、
右から15ミリの位置に紙芝居が収まるように、右から15ミリ、中央付近をホチキスで止めます。ケースが硬いので、1度では、ホチキスの針は通らないかもしれません。2・3回同じ位置で繰り返すと、止まります。(ホームセンター等で、厚めの紙もとじることができる商品コクヨのパワーラッチキスなどを使うと簡単です。フラットとじができるので、かさばりません)
今度は、下から15ミリの位置2か所をホチキスで止めます。
こうすることで、紙芝居が右15ミリ、下から15ミリの位置で固定されます。
この、作業を紙芝居の枚数分繰り返してケースを作ります。
一度、作ってしまえば、他の紙芝居にも入れ替えるだけで利用できます。
上記のように加工した硬質カードケースにツッチー&ノコリンの幕紙を入れました。
A3厚紙に切れ込みを入れて、そこにB4判紙芝居(標準的な紙芝居)を差し込み利用する。
◎メリット
・A3判紙芝居用枠1台で、A3判紙芝居もB4判紙芝居もどちらの紙芝居も利用できる。
・B4判紙芝居が左右上下の通常見えない部分も見ることができ、(全面表示可能、上の写真を見比べてください)
・一度作っておけば、紙芝居を取り換えて利用できる。
◎デメリット
・A3厚紙を購入する必要がある。100円ショップで4枚100円
・厚紙のうら面をカットする作業と差し込むための切れ込みを入れる必要があり時間がかかる。
・童心社の紙芝居と教育画劇の紙芝居では、多少大きさが異なる。今回は、童心社の紙芝居に合わせて作成した。
上記で紹介した硬質カードケースを利用する方法と比べて、軽くなることと、お金がかからないメリットがある。
ダイソーでA3厚紙両面白色を購入。
A3厚紙は、通常のA3判の大きさと比べて少し大きいので、
1,向かって左端を1センチほどカットする。
右端から35ミリ
下から40ミリ
上から35ミリ
左端から60ミリ
上記の範囲を切り取る
紙芝居を差し込むための切れ込みを入れる。
まず、向かって右上
上から20ミリ、右端から15ミリの位置から
下へ15ミリ、左へ15ミリの位置を45度になるように切れ込みを入れる。
右下の切れ込みは、
右端から15ミリ、下から20ミリの位置から
上へ15ミリ、左へ15ミリの位置に45度になるように切れ込みを入れる。
同じように、左上の切れ込みは、
左端から35ミリ、上から20ミリの位置から、下へ15ミリ、右へ15ミリの位置に45度になるように切れ込みを入れる。
左下の切れ込みは、
左端から35ミリ、下から20ミリの位置から、上へ15ミリ、右へ15ミリの位置に45度になるように切れ込みを入れる。
切れ込みに紙芝居の右隅を差し込むと写真のようになります。
上記の切れ込みを入れた部分にダイソーで購入したコーナーシールを利用して、紙芝居を台紙に固定すると、紙芝居の四隅も見ることができて、いいかもしれません。
四隅もしっかり見ることができます。
欠点は、コーナーシールに紙芝居を入れにくいことと、教育画劇の紙芝居は、童心社の紙芝居と比べ少し小さいので、共通して利用するには、やりにくいです。
A3の透明ポケットを利用する方法です。
上記の方法と同じようなメリットとデメリットがあります。
◎メリット
・A3判紙芝居用枠1台で、A3判紙芝居もB4判紙芝居もどちらの紙芝居も利用できる。
・B4判紙芝居が左右上下の通常見えない部分も見ることができ、(全面表示可能、上の写真を見比べてください)
・紙芝居の表面が保護される。また、光沢のある画面になる。(写真では比較は難しいのですが)
・一度作っておけば、紙芝居を取り換えて利用できる。
・紙芝居の大きさが多少異なっても、利用できる。例えば、全日本交通安全協会が製作した交通安全に関する紙芝居にも利用可能。
◎デメリット
・A3透明ポケットが紙芝居の枚数必要となり、お金がかかる。(10枚500円ぐらい)
・厚紙模造紙(8枚100円ダイソー)を紙芝居の枚数分必要。それを加工する手間がかかる。
上記で紹介した「硬質カードケース利用」「厚紙に切れ込みを入れる」方法と比べ、最も軽くなる。
A3透明ポケットを準備する。
ダイソーで厚紙模造紙を購入。
A3のひとまわり大きいサイズです。いろいろな色があります。私は、暖色系を選びました。
A3よりも少し大きいので、
左端を10ミリカットしました。また、上を2㎝カットしました。
カットした用紙の上から30ミリ、右から40ミリ、下から35ミリ、左端から60ミリの範囲をカットします。
カットした用紙を、A3透明ポケットに入れます。
カットした用紙を、A3透明ポケットに入れたら、
右端から12ミリの位置中央付近1ヵ所
下から15ミリの位置、2ヵ所をホチキスで留めます。
出来上がった透明ポケットの中に、紙芝居を入れた完成です。
そのほか、様々な大きさの紙芝居にも、上記の方法を参考にして工夫すれば、B4判紙芝居用枠やA3判紙芝居用枠でも利用できるようになります。
B4判紙芝居用枠に、フレーベル館が出版している「アンパンマンの紙芝居」(縦196ミリ×横285ミリ)を厚紙にコーナーシール利用して固定しました。
B4判紙芝居用枠を利用して、このように小さな紙芝居を上演すると、紙芝居も全体を見ることができ、大きく見えます。また、図書館等で借りてきた、紙芝居にも利用できるのでいいと思います。
表から見た紙芝居
100円ショップで購入した、美濃判の厚紙を利用しました。1㎝ほど縦方向をカットしました。
その、厚紙に紙芝居をのせて、周りをえんぴつでなぞり、紙芝居の大きさが分かるようにする。
それよりも、内側を文字が分かる範囲で左の写真のようにカットする。
コーナーシールで固定。
紙芝居を裏から見た場合
文字が見えるように、美濃判の厚紙の内側をカットしています。